不動産の鑑定評価というのは、不動産鑑定士や不動産鑑定士補が不動産鑑定評価基準の定めるところに従って、不動産の経済価値を判断し、価額で表示することをいいます。 ちなみに、不動産の鑑定評価は、不動産の価格に関する専門家の判断となります。 なので、単なる算定とは異なるものです。 従いまして、不動産の鑑定評価を単なる算定と区別する意図から、鑑定と評価を統合し、判断要素の重要性を明確にしています。
不動産というのは、不動性、不増性など自然的にも人文的にも固有の特性を持っています。 また、一般財のように自由な市場もありません。 よって、不動産鑑定士などの鑑定主体が、次のような適正な価格を的確に把握し、貨幣額で表示する作業が必要になるのです。 ⇒ 現実の社会経済情勢の下で合理的と考えられる市場で形成されるであろう市場価格を表示する適正な価格